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2022年5月31日

大型新人デビュー?:治療薬の話

片頭痛の治療のお話の続きです。
前回までのお話で、片頭痛はジリジリと敏感になった脳の中で起こった火事をイメージしてもらいました。そして急性期治療とは消火であり、消火方法としては放水による消火とガス栓を締める消火の2種類があると説明しました。
放水タイプの治療薬は、いわゆる消炎剤と呼ばれるもので、バファリン•ロキソニン•イブ•セデスなどがそれに当たります。一方、ガス栓タイプの治療薬には、今までトリプタンという薬しかありませんでしたが、2022年6月よりジタンditanという新薬(商品名レイボー)が発売されました。
ジタンもトリプタンと同様にセロトニン受容体に作用する薬剤ですが、特にガス栓に対しての親和性が高く、トリプタンで問題となる血管収縮による副作用が出にくいようです。

トリプタンは効くけど副作用で敬遠してきた方などが良い対象になると思います。その他どんなタイプの頭痛の人に適しているのか、今後見極めていきたいと思います!



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