2026年5月11日
「片頭痛の予防治療が大事なのは分かっているのですが、あまり効いてないのか、続きませんでした」
これは、診察室でよくうかがう言葉です。
そもそも人は、よいと分かっていることを習慣にするのが簡単ではありません。
毎日予防薬を飲む、頭痛日記をつける、睡眠や生活リズムを整える、日光を避ける、脱水に注意する、、、
片頭痛予防に大切な事は多く、忙しい毎日の中で続けるのは、思っている以上に難しいものです。
しかも予防治療は、痛いときにその場で効く治療とは違って、続けることで少しずつ効果をみていく治療です。
そのため、治療を始めてすぐに効果実感しにくい方の場合、特に習慣化しにくいのです。
また、最初から頑張りすぎてしまうことに原因がある場合があります。
「頭痛を早くゼロにしたい」
「生活習慣も全部きちんとしよう」
そう思うほど、少しうまくいかないだけで苦しくなります。このため予防薬も余り効かいていないと即断してしまう人も多くみられます。
予防治療は、最初から完璧を目指すより、まずは無理なく続けられる形を作ることが大切です。
予防治療が続かず、頭痛が起こるたびに鎮痛薬やトリプタンだけで対処していることは頭痛の悪化、慢性化に繋がります。いわゆる、**薬物使用過多による頭痛(MOH)**です。
片頭痛治療では、頑張りすぎず、まずは小さく続けることが大切です。
無理なく続けることそのものが、予防治療の大事な一部なのです。